とある黒字病院と赤字病院の経営戦略の違い。
今日印象に残ったこと。とある黒字病院と赤字病院の経営戦略の違い。
『戦略の失敗は戦術では補えない』
『「何をやるか」ではなく「何をやらないか」』
『「あれもこれも」ではなく「あれかこれか」』
『「独自」のミッション(戦略)がなければ、「独自」の戦術は生まれない=他との差別化が出来ず競争に勝てない』
ある病院の話しで、あえて外来患者を拒む為に戦略を持って交通の便の悪いところへ病院を移転した病院は紹介の患者を中心に急性期の入院患者が増え移転後ずっと黒字経営。
対して別の同時期に移転した病院は病院の目の前にバス停が出来て、外来患者が増え経営は順調に行くはずとの言っていたにも関わらず、外来患の増加に伴う経費の増加とスタッフ残った疲弊、外来が増えても入院患者は増えないなどの要因でずっと赤字で他の病院に買収されたとか。
広く患者を集めることが入院患者の確保に繋がるとか言うのは間違った神話だとのこと。
また病院では外来は常に赤字になるので、通常の外来は診療所に任せ、診療所で対応出来ない紹介患者に特化した方がいいらしい。
これは、病院に限らず他の事業にも言えることだと思います。
例えば、無料相談をすればそこから依頼に繋がって売上があがるかと言えば、そこにかける時間とか労力を考えるとビジネスとしては非効率だと思います。
ビジネスとしてではなく、ボランティアとか色々なケースの相談を受ける事での事例研究とノウハウの積立てやら、知名度アップの目的ならば良いのかとは思います。
私の事務所も数年前から基本的に無料相談はしないと決めていますが、既存のお客様からの継続のご依頼やらご紹介で、おかげ様で毎年仕事は増えております。
さらなる黒字病院経営を目指して、ご紹介での緊急入院案件に対応出来るように専門性を強化して行きたいと思います。