医療機関債の悪用で逮捕 医療法人社団「真匡会(しんこうかい)」

医療法人社団「真匡会(しんこうかい)」の役員・関係者が詐欺罪で逮捕されました。

この法人は全国で医療機関債の販売を行い、各地の消費生活センターに相談が寄せられ、東京都にも消費生活センターから実在する法人なのか問い合わせが多数よせられていました。

この法人の医療機関債が問題となり、東京都と消費者庁は厚生労働省に医療機関債のガイドラインの改正、制度見直しの要望をだし、要請を受けた厚生労働省は2012年09月14日掲載「 医療機関債に関する消費者委員会の提言を踏まえた対応について」と言う通知をだしました。

また、東京都では医療法人の関係者を呼び出したり立入や連絡をとり、医療機関債の販売をこれ以上行わないこと、販売した方へ誠実な対応をすることを指導しておりました。

しかし、医療機関債の販売については、「医療機関債発行のガイドライン」が出されてはいるものの、あくまでもガイドラインで法的規制や罰則もなく、行政としても指導以上の行政処分ができませんでした。

また医療機関債は有価証券ではなく債券であるとして金融商品取引法の適用が除外されているため、警察もなかなか逮捕が出来ず、金融商品取引法よりも摘発の面倒な詐欺での逮捕となったのでしょう。

個人的には問題が表面化してから2年以上経っているので、やっと逮捕になったと言うのが正直な感想です。